日時:2017年 3月11日(土)14:00~17:00
場所:北海道経済センター(8階 Aホール)
北海道札幌市中央区北一条西2丁目(札幌時計台向かい)
料金: 受講無料!
定員:200名 (先着順にて定員を超え次第,受付を終了致します)
日本歯科大学臨床口腔機能学 教授
口腔リハビリテーション多摩クリニック 院長
菊谷 武 先生
『寄せられた質問にお答えします!!』
第10弾 菊谷先生からの回答
Q1.具体的な舌機能訓練、摂食嚥下訓練を学びたいと思います
成書に多く記載されています。ご参照ください。
Q2.どうしても食べたくないという方への先生なりの声掛けやアプローチを教えてください
なぜ食べたくないかの「原因」が重要と思います。うつであったり、認知症であったり、嚥下時に疼痛を伴うような疾患があったりと様々かと思います。原因に即しての対応が必要と思います。
Q3.認知症の方でも簡単でわかりやすい(職員でもやりやすい、覚えやすい)口腔機能アップの仕方、ケア、運動などがあったら教えてください
認知機能が低下している場合には、訓練のコンプライアンスが悪く効果が期待できない場合が多いです。現在の機能を落とさないようにするのが精いっぱいとも思います。いわゆる嚥下体操程度が現実的と思います。
Q4.口腔ケアによって唾液中の細菌が増えるとのことでした。病院では歯ブラシの後にスポンジブラシで清拭していますが、この方法で十分でしょうか。
場合によっては,吸引などの対応も必要かと思います。
Q5.重症心身障碍児の摂食について、今回のような取り組みなどをしていることがございますか?多摩クリニックさんで2割の患者さんが障害を抱える方とお聞きしましたので、生涯(脳障害)による摂食嚥下機能障害の方への支援についてお聞きしたいと思いました
精神機能の発達や粗大運動能の発達の程度などを評価し、また、基礎疾患の情報などに基づいて発達の支援をしています。非常に根気のいる仕事ですが、できることが少しずつ増えていく過程を家族と共有しています。
Q6.急性期病院に勤務している管理栄養士です。現在、旭川で地域連携をすすめるべく管理栄養士間で勉強会を重ね、旭川市内の病院が参加し嚥下調整食アップを平成27年に作成しました。同時に情報提供書の共通フォーマットを作成し、転院時の情報共有を始めました。しかし、なかなか進みません。広げていくためには行政を巻き込むことが必要と思いますが、今後に向けてどうしていくべきかについてアドバイスを頂けると幸いです
素晴らしい取り組みですね。連携が取れていないことによって生じる事項が共有されていないのではないでしょうか?情報が共有されていない事態を調査し、解決の方策として、マップの活用を進めてみたらいかがでしょうか?